• ネイルサロン
  • 渋谷区
  • 恵比寿

Lune de Amour(リュヌ ドゥ アムール)

櫻井 真菜実さん

「指先だけではなく、心まで寄り添えるサロンを目指しています。」

今回は代官山にあるネイルサロン「Lune de Amour(リュヌ ドゥ アムール)」のオーナー、櫻井 真菜実様にお話を伺いました。
素敵な笑顔の中に感じられた、芯の強さがとても印象的でした。
店名はフランス語で「愛の月」という意味で、指先だけではなく、心を癒し月のように優しく寄り添いたいという想いがこめられています。

どのようなお仕事をされているのかと、1日の業務の流れを教えてください。

お店はネイルサロンで、私はネイリストとして働いています。

今年からタロット占いと、コラージュアートセラピーという新しいメニューも取り入れました。

コラージュアートとは、雑誌やパンフレットなどの絵や写真、文字などをハサミで切り抜き台紙の上で構成し、貼り付けるアートです。

絵の上手い下手は関係なく、絵が描けなくても、切って貼るだけという手軽な手法で、完成させた後の満足度も高く、幅広い方に楽しんでいただけるアート技法です。

ストレス発散や癒し効果があり、無意識的な自己を探せるので、ご自身の心の整理にも活用していただけます。

コラージュアートは、言葉に出来ない想いを「形」にしてくれるので、アートを通した瞑想とも言えるかもしれません。

店舗は10時~17時まで営業しているのですが、完全予約制なので予約が入ったらお店に出勤しています。

起業した経緯や、きっかけを教えてください。

ネイリスト歴は13年になります。

ネイリストを志した時からいつか自分でお店を出したいというイメージがありました。

働きはじめてからも、経験を積んでいきながら徐々に自分のこだわりの空間をイメージし、想像を膨らませていきました。

そして、自分が大切にしたいと思っているおもてなしが叶うサロンを作りたいという気持ちがどんどん強くなっていき、8年勤めていたサロンを辞めることを決めました。

その時点では具体的に何も決まっていない状態だったのですが、当時の社長から姉妹店の立ち上げを任せていただけるという事になりました。

独立する前に1人で運営するシミュレーションもできるし、フリーランスという形に切り替えて売り上げも歩合にさせていただけるので、そのお話をお受けすることにしました。

オープンして1年経った時に、会社には来年までやらせていただいて自分の店をやろうと思いますという話をさせていただきました。

そこで2年4ヶ月働き、今の自分のお店のオープンに至ります。

メニューのこだわり、セールスポイントはありますか?

私のサロンは店名にもあるように、お月様をコンセプトにしています。

月の満ち欠けの周期ごとにお部屋に香らせるアロマを変え、ハンドやフットのマッサージの時に選んでいただくエッセンシャルオイルも、その周期ごとにおすすめのものを選んでいただけるようにしています。

お店で出すサービスのドリンクも、周期ごとにおすすめのドリンクを選んでいます。

月が満ち欠けするように人の心もその都度変化していくものだと思うのですが、特に女性は月との関係性が深いので、その女性のセンシティブな心の移り変わりに繊細に寄り添えるサービスを常に考えています。

施術でのこだわりは、全てのメニューでまずウォーターケアをして土台から健康的に美しくすることと、お客様の年代が20代から60代くらいまでの幅広い方に来ていただいてるので、その年代ごとに合わせたお色味やデザインのボリューム感を大切にし、指先に品性を感じられるように作っていくのを常に心がけています。

指先だけではなく、心まで寄り添えるサロンを目指しています。

開業して一番嬉しかったことは何ですか?

私がネイリストを始めたときから大切にしていることがあって、「お客様の手は物ではない」ということです。

すごく当たり前の言葉に聞こえると思うんですけど、日々のサロンワークでどうしても慣れてしまいそうになるときってあるんですよね。

慣れている方が雑に扱ってしまう瞬間を見ることもあるし、他店に行ったお客様からもすごく悲しい思いをした話を聞いたこともあったので、私はすごく大切にしてる言葉なんです。

それを実感する体験が前にあったのですが、とても繊細なお客様がプライベートで悩まれてる時期があり、来店されて席に着いたときに涙を流されていて、普通だったら何があったのか聞くかもしれないのですが、その時はグイグイ聞くよりただそのままお客様を受け止めて施術を進めていきました。

施術中は会話することなく終わったのですが、一番最後にお客様から

「今日は何も話さなくてごめんなさい。でも真菜実さんの手から伝わる温かい想いがすごく伝わって嬉しかったし、すごく癒されました。」

という言葉をいただき、自分が大切にしていた想いが伝わったことをすごく感じ、とても嬉しかったです。

今でもこの体験は素敵な思い出として残っています。

では、開業にあたって苦労したことや挫折してしまったことはありますか?

もともとポジティブなので、ネガティブなことが起きても前向きに考えられ、特に苦労したなって感じる瞬間がないんです。

お店作りは自分のためにスタートしたことだったので、自分の思うサロンが作れることの楽しさややりがいの方が苦しさを上回り、特別大変だと思ったことがなくて。

ただ、分からない事は沢山ありました。

でもその時に自分の周りにいてくれた方たちのサポートやアドバイス、お客様にいただいた勇気をもらえる言葉が自分の支えになり、お店作りの後押しになりました。

コロナ禍での取り組みはありますか?

衛生面に関しては、ネイルサロンとしての最低限の衛生管理を日頃よりおこなっています。

やはり一番大切にしたいのはお手元のことなので、お手元が荒れない優しい消毒ジェルを用意し、自分自身が心からいいなと思えるハンドケアのアイテムを充実させました。

あとは手洗いや消毒でお手元が荒れるお客様が多かったので、ネイルケアとハンドマッサージ、トリートメントが一緒になったスペシャルコースも新たに作りました。

コロナ禍の中でストレスを感じる方が多いだろうなと思ったので、心のケアに効果があり五感に響くリラクゼーションを感じてもらえるコースになっています。

人脈の広げ方をお聞きしたいです!

特に広げようということはあまり意識はしていないです。

会いたい人に会い、行きたいとこに行きたいという性格なので、無理に人脈を広げる場所に行くことはないですね。

自分の軸をズラさないのが大切だと思っていて、そこが必然的に誰も真似できない唯一無二の個性になり、他のサロンとの差別化にも自然と繋がっていくのではないかと思っています。

自分が自分でいて繋がってく人が全てかなと思うので、万人に好かれるというより自然と繋がっていく縁を信じています。

これから独立を考えている方へメッセージをお願いします!

私がいつか1人でサロンを出したいなと思い進めていく中で、独立したいと思っている人の中で実際に行動に移す人は意外と少ないんだなと思いました。

目の前がどんな状況だったとしても、一歩進むことや決める勇気は絶対大事だと思っていて、たとえゼロからのスタートになったとしても自分が本当にやりたいのかということがすごく大切だし強い意思が必要なんじゃないかなと思います。

あとは自分の個性を自分がどう生かしていくかという自己プロデュース力も大切だと思っています。

ネイルサロンに限らず美容室とかも世の中にすごく溢れていて、お客様がどこを選べばいいのか迷ってる状況だと思うんですよね。

その中で選んでいただくきっかけに繋がるのは、この人にお願いしたいと思っていただける理由がしっかり見つかることではないかと思っています。

なので自分の個性をどう生かしていけるのかという力が大切だと思っています。

選んでいただくこともそうですが、自分が求めるお客様像というのもしっかり明確にしておく強さが大事ではないかなと思います。

PROFILE

Lune de Amour(リュヌ ドゥ アムール)

住所

東京都渋谷区恵比寿西2-20-8代官山パーフェクトルーム505

電話番号

050-7124-6633

営業日・時間

営業時間:水曜定休 10:00〜17:00(完全予約制)

このインタビュー記事をシェアする

記事一覧に戻る